オオカミな大上くん

「そんなに困った顔しなくても、無理やりなんてするわけないから」



ヘヘッと可愛く笑い、あたしの頭に手を置いてくる。



しっぽはあたふたしていたあたしの手を包み込んだ。



あたしが心配になったり気持ちが落ち着かない時にしてくれてたやつだ…。



「朝陽がいいっていうまで、俺は待つから」