「ふ、ふふあははははは」

沈黙を破ったのは和海の笑い声だった。

「なっ……」

「お仕置き終了」

和海は腹を抱えて寝室から出ていった。



翌日。

私は今日も学校を欠席した。

欠席理由は昨日、頭痛がしたため大事をとって。

実際は和海に休めと言われたから。

今は和海とデートしている。

「あそこのカフェにでも行くか」

和海が指したのはあのカフェ。

今はおやつ時だ。

「いいよ」

手を繋いでカフェに入る。

私はアイスクリームを、和海はミルフィーユを注文した。

「和海、一口いる?」

「ああ」

私は和海の口にバニラアイスを入れた。

「甘いな」

「そう?」

「口開けろ」

小さく口を開けた。

「ん、美味しい」

あの時食べたミルフィーユより100倍も美味しく感じた。

END