「恋咲ちゃん、おいしい?」

「うん、美味しいよ」

「よかった〜」

その後も多少話しながらご飯を進める。碧は私より絶対料理上手いだろうな。

ガチャンッ

屋上に誰かが入ってきた。加藤くんだ。

「恋咲ちゃん♪」

「加藤くん…どうしたの?」

「俺も恋咲ちゃんと一緒にご飯食べようと思ってね」

そう言って加藤くんは私にウインクをする。

「なんでここわかったの」

碧がウザそうな表情をしてきく。碧がどれだけ加藤くんのことが嫌いかわかるな。

「みんなにどこにいるのかきいてきたの」

加藤くんはニコニコしながら答える。加藤くんも碧のことがウザイのか笑ってはいても目がまるで笑っていない。

ガチャンッ

また誰かが入ってきた。なんでこんなにも屋上に来るのだろうか。

「恋咲ちゃん」

ちゃんの後にハートでも付きそうなくらいに可愛らしい声で呼んだ。

「俺は……無理矢理だ」

もうひとりは聞き惚れるほどのイケボで行った。

「僕、恋咲ちゃんと2人で食べたかったのに」

ボソッと碧が言った。