「ずっと、一緒だ……」

「じゃあ、仮じゃなくて、本当の『婚約者』でいいの?」

「ああ!」

目に涙を溜めながら微笑んだ悠は、とてもカッコよかった。

「悠っ……」

「乙女っ……」

あたしを包み込む身体は、とても温かかった。

ーーチュッ

久しぶりに交わしたキスは、とても甘かった。

「じゃあもう一度言うよ。乙女……お前は俺の婚約者だ」

「なっ!」

「ハハハ……冗談。乙女、俺と結婚してください」

「……っ!はい、喜んで!」

「フッ……」