恋愛恐怖症の処方箋

そうして先輩のシャツに手を伸ばした瞬間…

なお「あのーさ…ほのりちゃんに俺、元カノの話したことあったっけ?」

ピクッ。

私の手が止まった。
何それ?元カノの話??

ほの「…いえ、ないですね」

若干の造り笑顔にも気づかずに先輩は話を続ける。

なお「元カノいたことは知ってるよね?」

ほの「…はい」

でも、だいぶ前に噂で聞いた程度。
今、デート中だよ?元カノのこと今話すかな?


それとも、世のデートはこれが普通なのかな?

なお「実はさ、ここの通り元カノともよく来たんだよね笑」

ほの「あ…ははは笑…そうなんですか…」

なお「ごめん笑 妬いた??でも、知っておいてほしかったんだ。俺の過去も含めて隠し事はしたくないんだ。」

そっか。隠し事はしたくないってことは、私に心開いてくれてるってことなのかな?
そうだよね!知ってほしいこととかあるよね。そりゃ。

なお「今日は遅くなったし、もう帰ろうか!じゃあ、また帰ったら連絡するよ」

ほの「…はい!じゃあ、また!」

少し、変な感じがしたけど。
まあ、でも!今日は幸せだったし…それでいっか!





これが私と彼の最初で最後のデートになるなんて。バカな私はまだまだ気づかなかった。