「は、はい。分かりました」

私は、嫌だと思ったが仕方がなく
副社長の分を部屋まで持って行く。

あんなに機嫌が悪くても
ちゃんと副社長の分を淹れてあげるんだ?

茶菓子まであるし……。

社長の行動がイマイチ分からない。
もちろん副社長もそうだか

「失礼致します。お茶をお持ちしました」

ノックをして中に入った。

「あぁ……持って来て」

副社長は、素っ気なく返事をすると
パソコンで作業をしていた。

お茶をデスクの所まで持って行く。
すると

「おい、萌」

私の名前を呼んできた。