そんな……。
「何で、わざわざお兄さんである社長を
傷つけることを!?
それに、自分の会社ですよね?」
自分の会社は、どうなってもいいの?
もしかして
お兄さんである社長と仲が悪いんじゃあ?
さっきも喧嘩をしていたし。
「別に俺は、会社がどうなろうが
興味はない。
興味があるのは、自分のモノだけ。
そして響夜……アイツを苦しむ顔を見るためだけだ」
ニヤリと笑いながら
酷いことを言っていた。
「なっ……酷い!!
社長は、副社長のお兄さんじゃないですか。
嫌いなんですか!?」
苦しませるほどに……。
しかし副社長は、
「はぁ……?アイツは、俺のものだ。
俺が、どう扱おうが俺の自由。
好きとか嫌いとかの問題じゃない」
「それよりも今、言った事を響夜に言うなよ?
もし下手にバラしてみろ。
お前の借金の利子を倍以上に増やしてやる。
それだけじゃない。
香月財閥の名にかけて、お前の人生を潰してやる」