えっ……じゃあ、一方的にクビにされたのは、
副社長のせいだったの!?

「な、何でそんな事をしたんですか!?」

クビにされたせいで、これからの借金返済が
出来なくなってしまうのに。

「我が社は、副業禁止だが?」

うぅっ……分かってますけど……そんなこと。
でも、そうしないと借金返済が……。

「……分かってます。分かってますが」

するとペラッとポケットから1枚の紙を
取り出して見せてきた。

これは……私の父が借りた借金の契約書!?

何でこんなところに!? 

「その契約書は……!?」

私は、その契約書を取ろうとする。
だが副社長は、パッと避けて隠してしまう。

えっ?何で?

「副社長……」