えぇっ!?
一緒に食べてくれるってことですか?

副社長は、さっさとリビングの方に
行ってしまった。

ちょっと!?

私は、まだ拭かないとならないのに。

拭くのに戸惑っていると
「おい。早くしろ」と急かしてきた。

「えっ?ですが……床のシミが」

「そんなの新しいカーペットにすればいい。
俺は、待たされるのが嫌いだ。
さっさとしろ」

そう言ってきた。

溢したのは、自分なのに……。

仕方がなく言われた通りに
リビングにあるテーブルに着いた。

一緒に食べることになったのだが
緊張して上手く味が味わえないでいた。

私は、それをジッと見てみた。

副社長は、社長と顔がよく似ているのだが
何だか雰囲気や性格が違う。