見ると知らない番号だった。 出るか迷ったが市原さんだったら困るので 出てみることにした。 「もしもし……」 『この携帯は、立花 萌で間違いないな?』 「は、はい。そうですが……どちら様でしょうか?」 電話の声は、 若い男性の声だった。 低く素敵な声だけど……声質が社長に似ている ような気がする。 「俺は、香月朔夜だ。副社長の」 はい!? 驚いて思わず立ち上がった。 香月朔夜って社長の双子の弟さんで 副社長ではないか。 あれ? でも、何で私の携帯番号を知っているのだろう?