確かに副社長は、今までの原因を作ってきた。
しかし全てを副社長に押し付けるのは違う。

「ま、待って下さい!?
そんなの……」

私は、慌てて弁解しようとする。
だが副社長は、

「あぁそれは、間違いない」

アッサリと自分の犯行を認めた。

副社長!?

「響夜社長。この方に騙されたらいけません。
我々も人質として利用された者達なのです」

市原さんが言うと叶先生の息子さんも同意する。

この人達は……卑怯にも全てを副社長に押し付けて
人質として助けてもらう気だ。

何とかしないと……。

そう思っていたら
社長は、こちらに近づいてきた。

「あぁ、全てさっき朔夜から聞いた。
全ての黒幕は、朔夜だと。
俺は……どちらも許す気はない。お前らもだ!」

そう言うと市原さんを思いっきり殴った。
倒れ込む市原さん。