「お前……そんなところで突っ立って
何をしているんだ?」

ビクッ!!

突っ立って見ていたら
副社長に気づかれてしまった。

「すみません……」

慌てて謝った。

「そんなに怯えなくても今は何もしない。
それよりも飯は、どうした?
ずっと放ったらかしだぞ」

「あっ!!」

すっかり忘れていたわ!?

私は、慌てて副社長の分を
温め直した。

遅れながらの昼食になってしまった。

「お待たせしました」

「飯もろくに温められないのか?
すっかり不味そうになっているじゃねぇーか。
情けない……」

げんなりした表情で言う副社長。

明らかに瑠姫ちゃんとの態度が違う。
私もあんな風に笑ってくれたらいいのに……。