社長は、赤ちゃんを抱いていた。

「だって……朔夜が」

「朔夜が立て籠るのは、いつもの事だろ。
姉貴も姉貴だ。
急に帰国したのなら連絡ぐらいしてくれよ。
こっちだって準備が……」

ブツブツと文句を言うとお姉様は、

「ああん?こっちが準備があるからって……何?
こっちは、遠いアメリカから帰国したのよ?
あんた達の方から
おもてなしぐらいしなさいよ!!」

凄い逆ギレをしてきた。

えぇっ!?
そんな無茶苦茶な……。

結局、社長と副社長のお姉様は、
夕食を食べた後。

リビングのソファーに座り
1人豪快に晩酌を始めてしまった。

なんか……凄い。

いろんな意味で。

社長は、呆れながらもキッチンで
お皿を洗っていた。