しかし、その後に言った言葉は、

「なんだ……生きていたのか?俺……」

残念そうに呟いた。

「何を言っているんだ!?朔夜。
睡眠も食事もろくにとらなかったって
お前は、どうしていつも
そう自殺行為ばかりするんだ!?」

社長は、大きな声で怒った。

副社長……。

「まぁまぁ響夜。落ち着け。
ここは、病院だ。あまり大声を出すな。
意識が取り戻したのなら大丈夫。
だが検査入院も兼ねて今日は、入院しろ。
まだ体力が万全ではないのだから」

黒王先生は、そう言ってくれた。

すると副社長は、辛そうに起き上がると
強引に点滴の針を抜いてしまった。

「朔夜!?」

「副社長。ダメですよ!? 
点滴なんか抜いたら」

慌てて私は、血が垂れてしまった腕を
触ろうとした。

だが、バシッと手を払い除けられてしまった。