「店長。圧力って何ですか?」

「それは……」

言いたくないのか目線を逸らしていた。

「店長。話して下さいってば!!」

思わず店長の襟を掴まえて揺する。
こちらも必死だ。

「ちょっ……萌ちゃん。待った……苦しいから
話すから離して!!」

店長は、必死に言ってきた。

私は、仕方がなく襟を離した。
すると咳き込んでいた。

「圧力って何ですか?」

私は、もう一度尋ねてみる。
納得がいく理由ではないと辞めるにも
辞められない。

「実は……匿名の電話があってね。
萌ちゃんを辞めさせないとここのお店の不祥事を
バラすって……」

不祥事……?