これで間に合う。

私は、この後に
キャバクラで働かないといけないから
残業なんてやっている暇がない。

「あの~これ全部終わりました」

そう言い頼まれていた書類を渡した。

「あぁ、もう終わったのか?
なかなか仕事は、早いな。
じゃあ……次なんだが」

えっ!?
まだやらせる気?

「あの……私は、もう定時なのでお先に失礼しても
よろしいでしょうか?」

慌てて阻止するために言った。

「はぁっ?」

「では、お先に失礼します」

頭を下げると慌てて逃げるように
社長室から出た。

かなり強引の手段だろう。

でも、遅刻する訳にはいかないのよ!!