原因は、私だ。

私が居たから2人は、喧嘩が始まってしまった。
でも、副社長のあの表情や言葉を聞いたとき
それだけではないと思えた。

何と言うか……。

副社長自身も言っていたが
試しているように見えた。

何度も試すことで
自分の居場所を再確認しているような……?

するとされたことを思い出す。

首を横に振るう。
それでも副社長のそばに居るのが怖い。

着替え終わると
荷物をまとめて出ていく支度を済ませた。

部屋を出ると社長も支度を終わらしていた。

「お待たせしました」

「よし、行くか。
ホテルは、無理を言って空けてもらった。
今日は、そっちで泊まるぞ」

「は、はい。」

私は、慌てて返事する。