身体がガタガタと震え出す。
それを見ながら副社長は、クスクスと笑った。

「響夜の奴。まんまと俺の策に嵌まるとはな。
お前に言った言葉を思い出して
後悔していたぞ」

えっ……?

「どういうことですか!?それは……」

副社長は、社長に何かを言ったのだろうか?

すると副社長は、

「簡単さ。“お前は、俺のモノだ。
付き合うのは、勝手だが……覚悟するんだな。
俺は、自分のモノを
壊したり逆らう者には、容赦しない。
“あの女も例外ではない”と言っただけだ」

「アイツは、それを聞いてあえて
お前を遠ざけた。
俺がアイツのモノだけに興味を示しているのだと
思っているからな。
フッた相手に興味を薄れると思ったのだろう。
今までみたいに。
つまりアイツは……わざと突き放しお前を俺からの
守ったってわけだ」

それを聞いて驚いた。

社長は……私を守ってくれていたの?

わざと突き放すようにして
副社長から私を……。

心臓がドクンッと高鳴った。