しばらく泣き崩れた。

リビングのソファーに座らせられ
温かいホットコーヒーを淹れてくれた。

社長は、私の足を手当てしてくれる。

「これでよし。捻挫の方は、
湿布を貼っておいたがまた貼り直してやる」

「ありがとうございます。
ご迷惑をおかけしてすみませんでした」

しゅんと落ち込みながらも
謝罪とお礼を伝えた。

社長に手当てをしてもらった。

変質者に追いかけられ転んでしまうなんて
情けない。

「どうした?何があったのか?」

社長は、心配そうに私の頬を触れる。
温かい手がまた涙を誘う。

その時だった。

「……変質者に襲われたんだよな?」

振り向くといつの間にか副社長が立っていた。