「なんだと!?」

「ハァッ……もういい。
興醒めだ。風呂に入る気が失せた」

ため息を吐くとさっさと浴室から
出て行ってしまった。

私達は、ポカンとする。

一体……何だったのだろうか?

そうしたら私に気づく社長。

「それよりも……萌。
何かバスタオルとかないのか?」

頬を染めて目線を逸らしてくる。

えっ……?ハッ!!

そういえば私は、裸のままだった。
気づくと身体中が火が出るぐらいに熱くなった。

「キャアアーッッ!!何処か行って下さい」

悲鳴を上げながら騒ぎ立てる。
裸を見られるし、社長を怒らせるし散々だ。

もうパニックになり過ぎて泣いてしまう。

その時だった。
バサッと頭にバスタオルを投げられた。