ど、どうしよう。もしそうなら
私は、クビにされてしまうの!?

考えれば考えるほど身体が震えてきた。

恐る恐る社長室に入る。

「し、失礼します……」

中に入ると社長は、

「来たか?時間がないから手短にいくぞ。
着替えは、そのまま近くのトイレで着替えてこい。
ついでに化粧も落とせよ。
あとこれ。昼飯は、サンドイッチを作って
置いてあるから食え。朝飯もだ!」

そう言い早口で説明してくる。

えぇっ!?

あまりにも早口で説明されるので驚いてしまう。
どうやら……クビではなかったみたいだ。

「おい、さっさと着替えて来い」

「は、はい。」

慌てて紙袋を手に取ると出て行く。

び、びっくりした~!!

近くの女子トイレに入ると急いで
用意してもらった服に着替え直した。

昨日もそうだが何ともセンスのいい服だろうか。

一緒に入っていたハイヒールに履き直して
化粧室の鏡を見る。

華やかな服と違い自分の表情は暗い。
罪悪感で押し潰されそうになっている。

「酷い……顔だわ」

ハァッとため息を吐いた。