何だか幽霊だけど疲れた。気持ちがだいぶ疲れた。
そんな状態で真夜中に黒猫天使さんの話を聞いたから、本当言うと今は複雑な気持ち。
そんなこんなで。
わたしは、あまりにも体がきつくてそのまま寝てしまった。
幽霊でも眠ることが出来るなんて、新しい発見。
再び目覚めたのは朝の十時。
お腹すいたなぁと思いながら、上手く動けることに感動。
しかも、体に布団がかけられていた。お兄ちゃんもきっと混乱してるんだろうな。
そういえば、ごはんって食べられるのかなって思いながら階段を下りていく。
そして、わたしは立ち止まってしまった。動けなくなって、それを見つめていた。
美味しそうな懐かしい匂いは、多分さっきまであった朝食。
石鹸の匂いは、洗濯。
そういうのも普通に感じることが出来るんだって嬉しくなる。



