妹幽霊 兄と過ごした七日間



 何だか幽霊だけど疲れた。気持ちがだいぶ疲れた。


 そんな状態で真夜中に黒猫天使さんの話を聞いたから、本当言うと今は複雑な気持ち。


 そんなこんなで。
 わたしは、あまりにも体がきつくてそのまま寝てしまった。
 幽霊でも眠ることが出来るなんて、新しい発見。


 再び目覚めたのは朝の十時。
 お腹すいたなぁと思いながら、上手く動けることに感動。


 しかも、体に布団がかけられていた。お兄ちゃんもきっと混乱してるんだろうな。


 そういえば、ごはんって食べられるのかなって思いながら階段を下りていく。


 そして、わたしは立ち止まってしまった。動けなくなって、それを見つめていた。


 美味しそうな懐かしい匂いは、多分さっきまであった朝食。
 石鹸の匂いは、洗濯。
 そういうのも普通に感じることが出来るんだって嬉しくなる。