「褒美だ」
突然、課長は立ち上がった。
褒美?と首を傾げたけれど、名前を呼べた褒美に、後でいいものやると言われたことを思い出した。
「清華、俺と結婚してほしい」
課長は小箱を取り出し、私の目の前でそれを開けた。
「恭平さん…」
「結婚指輪は二人で見に行こうな」
「はい!」
課長が嵌めてくれた婚約指輪を掲げてみる。
夜景の輝きなんて、霞んで見える。
閉館を知らせる音楽が鳴り響く中、課長は私の耳元で囁いた。
「一生手放さない。今夜は覚悟しておけよ?」
週明け、私たちのことが公に発表され、社内に激震が走ったのは言うまでもない…。
【END】
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