エッフェル塔の上へと上る透明の窓に囲まれたエレベーターの中は

カップル達で溢れていた。



ドキドキした。



だって、みんなお洒落なフランスのカップル達で、密着して愛を囁き合っていた。





それを見て、ドキドキしている私に気付いてくれたアラン・・・




「ダイジョブ!」



私の頭の上に手を乗せてくれた。



アランがポケットから出した紙切れには、いろんな日本語のセリフが書かれているようで

アランは、それを見ながら言った。




とても嬉しいセリフを。




「アエテウレシイデス!」


涙ぐむ私をそっと抱きしめてくれたアラン。


優しく髪を撫で、私の涙を指でふき取ってくれた。