「もう…分かんないの…。怜の気持ちも…私の気持ちも…」

涙を引っ込めようとするとまた涙が出でくる

そんな私を見て蛍は

「希は怜のこと嫌いなの?顔も見たくないくらい」

私は戸惑いながら首を横に振る

「私は…怜に告白しようとしたんだけど…出来なかった…ううん、させてくれなかった」

蛍は私の話を黙って聞いている

「怜に…私が響のこと好きって勘違いされて…悲しかった…。私が好きなのは怜なのに…勘違いされた上そのままキスは…」

その時さっきまで黙って聞いていた蛍が立ち上がり

「希、ここで待ってて」

と言い残し部屋を出ていった