「君たちは霊界から選ばれた人間だ。霊界のナビゲーター候補者としてね。」



奈麗は首を傾げた。



「霊界…ナビゲーター?」


「いま、現界では妄想と霊的感知能力を区別出来ない人間が跋扈している。



現界はね、今の時代では霊的感知能力はほとんど育たない。



選ばれた者だけに限られている。



なのに、昨今は霊感があると言う者が溢れている。



霊的な世界を逃避にしている者があまりにも多過ぎて、霊界も困っていてね。




だからこちらとしても手段を講じる必要がでてきた。統制をとらねばならなくなったわけさ。



嘘の情報で塗り固められては困るからね。



更にまともな能力者が育たなくなってしまう世界になってしまう。

それを統制していくのが君達の役目。


霊界ナビゲーターに選ばれた者は今後、その役目からは逃げられなくなる。」



奈麗はその話しを聞き、心底選ばれない事を望んだ。