「何かあった?」
お尻が冷たい。その場にべたっと座ってしまったからだ。
制服も随分濡れてしまっている。顔にあたるスカートから嫌いな臭いがする。制服が濡れるといつもこうだ。
「悩んでんの?」
顔をあげると俊也は目の前にいた。まだ濡れている髪が顔につくのか変な表情だ。
私は立ち上がり、スカートをポンポンと、わざとらしく叩いた。
「別に?」
「別にって事はねぇだろ、話してみれば解決するかもよ?」
俊也は珍しく私の話を聞きたがった。
何でだろう。
よくわかんない奴だからいいんだけれど。
しかも、「話せ」と言われ話すような私ではない。
とりあえず定位置に戻るため歩き出す。
雨があがったとはいえ、コーティングの剥がれてしまったベンチはまだ濡れていて、座る気にはなれない。
すっかり晴れてしまった空から太陽が落ちるさまを、立ちながら見つめることとなる。
お尻が冷たい。その場にべたっと座ってしまったからだ。
制服も随分濡れてしまっている。顔にあたるスカートから嫌いな臭いがする。制服が濡れるといつもこうだ。
「悩んでんの?」
顔をあげると俊也は目の前にいた。まだ濡れている髪が顔につくのか変な表情だ。
私は立ち上がり、スカートをポンポンと、わざとらしく叩いた。
「別に?」
「別にって事はねぇだろ、話してみれば解決するかもよ?」
俊也は珍しく私の話を聞きたがった。
何でだろう。
よくわかんない奴だからいいんだけれど。
しかも、「話せ」と言われ話すような私ではない。
とりあえず定位置に戻るため歩き出す。
雨があがったとはいえ、コーティングの剥がれてしまったベンチはまだ濡れていて、座る気にはなれない。
すっかり晴れてしまった空から太陽が落ちるさまを、立ちながら見つめることとなる。