大学には適当に入った。

将来なりたい職業とか学びない事など一切考えずに、日本人だから日本語は出来るでしょう!そんな考えで日本文学を専攻した。

服やお洒落が好きだったからか、デザイン学科を授業を受けるだけで合格出来るかも知れない、というのに参加したけれど1日目で断念した。

理由は家から遠かった事。
在校生と授業を受けるシステムだったが在校生の笑顔は一切無し、先生から自己紹介します。なんてのも無かった事。
分からないのに聞ける訳もなく。

もし在校生が笑顔で話しかけてくれていたら。

先生や在校生が分からない事は無いですか?と見回りしてくれていたら。

行きは何で大学に向かったか覚えていないが、帰りはタクシーで帰った。2日目から感じが良ければ交通機関を調べて通っただろうし、休憩時間に行き方を聞けたかもしれない。

あ、嫌だと思いたった1日目で断念したが、10年近く経った今、結構重大な決断をよくも悩まずにしたなあと思う。

しかしデザイン学科のあの嫌だと感じた1日に戻れるとしても、きっと2日目も行かないだろう。

結局、卒業した母校が何だかんだ気に入っているのだ。