私だって、一緒にいることを良しとしてきた。
きっと分かってるのに…。
でも、言葉にしてこなかったのは私。
だって、私の取り柄なんて服作り位だから…。
それを求められてこの世界に来たし。
そこに恋愛が絡むなんて思ってなかったし。
それこそ一生服作りに没頭して終わると思ってた。
でも、そんな私の前には私を愛してると躊躇いなく言う、とびっきりの王子様がいる。
何度となく、伝えられた気持ちはそれこそ、一つ一つは大きくないと思う。
それでも積み重なっていった、それはいつの間にか私の中でも大きくなって、沢山埋まって。
いつの間にか私の気持ちも合わさって、溢れ出るようになってた。
それでも言葉に出来なかったのは、自分に自信がなかったから。
それでも、あの事件であの斬新なドレスで社交界に受け入れられた事で、私にはそれまでには無かった自信がついた。
もう、私は大丈夫。
何かあっても乗り越えられるし、私を支えて、助けてくれる人達が居ることをちゃんと分かったから。
「ジュール様…」
そう声を出すも、なかなか続きが言えない。
恥ずかしい…
照れくさい…
あぁ、でも…
私は、握られた手を引き抜くと膝を着いていたジュール様にフワッと抱きついた。
そして、彼の耳元へと言葉を紡ぐ。
私のあなたへの想いを…
それを聴いたジュール様はしっかりと受け止めて、ぎゅっと抱き締めてくれたのだった。



