会場に戻れば、王族の方々が出揃い、ダンスの時間が始まる所だった。
「さぁ、モネ。戦闘開始かな?」
「えぇ、お兄様。やってやりましょうか」
流れ出したのはウインナーワルツ。
テンポが早めのワルツを難なく踊り出す。
それを見た王太子様は楽団に何を言ったのか、曲のテンポが更に上がった。
普通の夫人方では着いてこれない速度である。
じつはこの間このテンポを王宮に来た時に楽団と一緒にお遊びで、お兄様に私、お姉様に王太子様で遊びで踊ったのだ。
普段からよく動くお兄様にお姉様に鍛えてる王太子様は難なく踊った。
しかも、お姉様に至っては男性パートも女性パートも出来るというビックリな出来事もあった。
私はそんな三人をパートナーに代わる代わる踊ったのだ。
ハードだけども楽しかった。
服ばっかり作っているけれども、実は私の異世界転生前の趣味は社交ダンスだったのだ。
この手のダンスは慣れ親しんだものであった。
この速さで踊るのはそう、続けられないけれども。
ニコニコとこのアップテンポで踊る兄妹の私達は、この舞踏会でドレスの丈の短さ以上に目立つ羽目になった。
これも事態に気付いた、ジュール様からの援護射撃のひとつだろう。



