控え室にて待機していたキーラとマノンは私のドレスを見て、グッと眉間を寄せた。
私のお針子達はこの生地の価値を知っているし、私と関わってから私同様にファッション大好き人間になっている。
「モネ様。これ、どうなさいましたの?」
マノンさんが王宮の侍女と手分けしながら染み抜きをしてくれていて、キーラは予備に持ってきたドレスと、私が何かを考えているのを見抜いて裁縫道具を持ってきた。
流石は私の趣味を理解する同志である。
「どうも、私が王太子様と仲が良くなったのが気に入らなかった令嬢達にかけられたのよね」
ため息をつきつつ、言うと
「モネ様がではなく、王太子様がグイグイ来てるのは見れば分かるのにですか?」
うん、マノンさんの言葉はその通りなのだけれど、ご令嬢方にはそれも気に入らなかったのでしょうね。
苦笑を浮かべると、キーラさんが私の着替えを手伝い始めた。
「それで、モネ様このままにはなさらないんでしょう?」
キーラさんは笑顔でニッコリと言う。
あの、穏やかなキーラさんが。
怒ってる、怒ってるよ…。
私ももちろん、まだスッキリなんてしていない。
「もちろんよ!このシーズン最後のファッション改革してやりましょう!」



