大仰にため息をつきながら言った私の言葉に、アマーリエ様以下令嬢達は一気に顔色を失くした。
そりゃあそうだろう。
私のドレスがまさか王女様の生地とお揃いで、それは王女様からのお礼の品であった。
自分達ではおよそ手の届かない高級品であった。
しかも、それを王女様へと見せる前にダメにしたのだ。
「さぁ、そろそろ王族の方々が御目見になりますわ。謝罪なさいますよね?」
と言えば、顔色を失くしたアマーリエ様は震えながら
「そんな、知りませんもの…。私悪くないわ…」
ボソボソと呟くと、はしたなくも駆け出して王宮の舞踏会会場から令嬢方は姿を消した。
「はぁ、全く謝罪も出来ないなんて。しかも駆け出して逃げたわね。お兄様、ご令嬢方のお家分かるかしら?」
「あぁ、大丈夫だよ。明日にも抗議文送っておくから」
そう、兄妹で会話をすると、そこに王宮の侍女が慌ててタオルを持ち駆け寄ってきた。
「シュヴァイネル侯爵令嬢、染み抜きを行いますので控え室へ」
こうして、慌ただしくも事件の起きた舞踏会会場から私達も一時撤退となったのである。
全くアホ令嬢たちめと思いつつ、私はこのドレスのアレンジを考えていた。
そこは、ほらブレずにファッション馬鹿なのである。



