「あら、ジュール。今日は執務に追われていたのでは?」
そう聞く王妃様に
「僕の愛しい人が招かれてると知っていて、顔を出さない訳が無いですよね?」
サラリと言った!
この人、サラリと言った!(混乱中)
「王太子様はモネをとても気に入ってくださってるようですわね?」
そこに話し出したのはお母様。
「えぇ、気に入ると言うのも既に言葉としては合わないと思いますが…」
にこやかに返す王太子様にお母様もにこやかに返した。
それこそ、びっくりするようなことを…。
「そうですか。でも我が家でもモネは既に手元に置いておきたい程大切な娘ですの。ですから主人とも話し合ってますが、家から出さない方針をとるかも知れませんわ」
サラッと言われたお母様の言葉に王太子様は顔色を変えた。
王妃様も眉をピクっと動かした。
「モネとリュカはなかなか良い関係を築いてますから…」
お母様、それ案にお兄様と私をくっつけようとしてる?!
確かにそれなら、私はシュヴァイネル侯爵家との関係は変わらないし、侯爵家を名乗らなくなっても親族であり、今とあまり変わらないのだ。
思わず警護で部屋に控えていたお兄様を見れば、ニッコリと笑っていた。
どうやらお兄様はこの話を知っていたようだ。



