「あら?リアムは何を言い出しているのかしら?」
いつの間にか、この部屋にお母様が来ていた。
気配が怖いので、私は背後にいるであろうお母様を振り向けない…。
「だってな!イライザ、王太子はモネにピンクのマーガレットを!!」
「すなわち、王太子様は本気という事でしょう?それは我が家であれば家格も釣り合うのですもの。しかもモネ自身を気に入ったと見えるわ。あちらから来られているのですから、逃げられませんわよ?」
「それでも、せっかく我が家に来た、やっと来た娘なのに…」
「そうですわ、リアム。この私が、すんなりわが子を渡すと思っているの?」
「イライザ!」
「ふふふ、今日はこちらが仕掛ける番ですわ!」
なんか、お父様とお母様で話がついたようである。
「お母様、敵前逃亡という策は…」
「無駄になります。ですので、こちらも一手を出しますわ。モネがずっと我が家に居られる方法もあるのですからね」
ニッコリ笑って言うお母様に、私は首を傾げてしまった。
しかし、どうやら今回のお茶会すんなりとはいかず、波乱になる予測しか立たない事を理解して…。
私はますます憂鬱さが増していくのだった…。
そして、私はその憂鬱なままお母様に連れられて王宮のお茶会に参加するべく馬車に揺られるのだった。



