「うん、アメリア様には何も言えないもの…。良いのよ、それはね。とりあえず、私は今日最大限努力して早く帰るようにするわ!」
拳を握りしめて声高に宣言する私を見て、マノンさんは小さくため息をつくと、サクッと言った。
「無駄な足掻きになりそうですが、お嬢様の頑張りが報われると良いですね…」
マノンさんや、その予言当たりそうで嫌!!
こうして、気分は沈んだまま朝食を終えると、お兄様とお姉様をお見送りして私はお父様の執務室に居た。
「モネ、何やら昨日王太子様から届け物があったと聞いたが…」
うん、お父様も気にしてるよね!
「えぇ。この胸元のブローチと、お花が届きました」
するとお父様は目を細めた。
うん、強面系イケメンのお父様が目を細めるとちょっと怖い。
私は慣れたけれど。
「して、その花は何だったのだ?」
「マーガレットとかすみ草のブーケでした。今はお部屋に吊るしてますわ。キーラさんがドライフラワーにしましょうと言うので…」
すると、くわっと目を見開いたお父様が問うてきた。
「マーガレットは何色だったのだ!?」
「オレンジや黄色に混じって一輪ピンクのマーガレットがありました…」
すると、お父様はへなへなと椅子から執務机に突っ伏してからムクっと顔を上げると一言いった。
「よし、モネ!今日はお父様と一緒にこの部屋で過ごそう!そうしよう!」



