そう言うと、そこに居たお父様、お母様とお兄様はなるほどと言う顔をした。


「ですので、何処か少し広くて作業もしやすい様な場所を確保しましてお針子教室を開きたいと思うのですが、どうでしょうか?やってみてもいいですか?」


そんな風に聞く私に、お父様とお母様は顔を見合わせた後頷きあって答えてくれた。


「それは、とても良いと思うわ!お針子さん達を育てればモネの改革も進むでしょうし!」

「モネも考えたな。良いと思う。場所については考えがあるから任せなさい。」


そう言ってくれたお母様とお父様。
ホッと一安心した。
そこにお兄様が、サラッと発言してきた。


「あー、その手紙さ。そろそろ王家からも来そうだよ?」


ハイ?
王家からお手紙?
それってなんぞ?


「王妃様にもモネが作る服の噂が届いて、それをバーデン公爵夫人に尋ねたそうで、そしてバーデン公爵夫人はベビー服を見せに行ったとか…」


なーっ!!


「その時護衛に立ち会ってた騎士曰く…。王妃様が大変に気に入ったようで作り主を招きたいとか言ってたって…」


なんてこった!
まさか、そんなに話が広がっているなんて…
遠い目をする私に、お父様お母様、お兄様が目を向ける。


「モネの作る服は綺麗で無駄がなく、動きやすく、機能的かついいデザインだからね。そりゃ注目されるよ」