そして、いろんな服を作りながらも他所のご令嬢から続々届く手紙。
それはドレスの製作依頼。


しかし、手紙の数が膨大でとてもではないが全てを作るのは無理だ。
なので、考えた。
そもそも、神様もファッションセンスをなんとかしてくれと言っていたが私一人では限界があるのだ。


そして、辿り着いた考えについて相談すべく、晩餐のあとサロンで仲良くお茶をしているお母様とお父様の元へ行く。
すると今日は珍しくお兄様も居た。


「お父様、お母様。少し相談したい事があるのですが」

「あら、モネどうしたの?どんな事かしら?」


そこから、お手紙についてその内容などから考えた事を話し出した。


「最近いろんなお家のご令嬢からお手紙が届きます。
その内容がどれもご令嬢のドレス製作依頼でして。しかし、全てのご令嬢に作ることは出来ません。ですが、皆さんの素敵なドレスが着たいと言う気持ちを叶えて差し上げたくて。なので、考えました!」


「その考えとは?」


「考えれば、どのお家にも我が家のように針仕事にも就くメイド達が数名いると思うのですが」


「えぇ、メイドの採用時には針仕事が出来る事も含むお家は多いわ」


そう答えてくれたお母様。


「なので、私がデザインするドレスのパターンの引き方や縫い方、アレンジの方法なんかをそのお針子さん達を集めて教えれば、各お家のお針子さん達でご令嬢達にドレスを作れるようになると思うんです!」