「モネは見た目的には十代で通りそうだけど、あまりに実年齢と離れても大変だろうから十八歳で出してあるよ。この国も二十歳が成人だから、まだ未成年という事で養子の手続きする為にね」


なるほど。
三歳ほど若返ってるが、見た目でも問題なければそれで良しとしよう。


「私の容姿はその年齢で通る?」

「うん、通るよ。問題無い。何かあれば僕でも姉上でも、あるいは父上に言えば万事全て解説するよ」


ニッコリ笑顔で言われたけれど、なんだかとてつもなく力技の予感がするので、何かの折にはお母様のイライザさんに言うことにしようと心に留めた。


食堂に着くとすでに、お父様とお母様とシャノンさんが揃っていた。


「モネ、パーティーの件で忙しくなりそうだね。無理はしないようにね」


顔を合わせて一番にシャノンさんにも心配される。
私の没頭癖はもうみんなの知るところだから仕方ない。


「はい、気をつけます。おかえりなさい、お姉様」


そう言うと、それはそれは嬉しそうな顔をするのでこの呼び方で正解のようだ。
いいお家に拾われたなと思いながら、温かな雰囲気の中和やかに食事をとる。

それからメリハリつけつつ、団結しているお針子ちゃん達と一週間という短期間で男性用二着と女性用ドレス三着を何とか形にした。

うちのお針子さんたちは大変優秀である。