頭を抱える私に、お兄様が一言。
「ごめんよ、話してなかったね。僕はまだ独身だけどね。姉上はもう結婚してから九年になる。姉上の息子は五歳だよ」
「五歳!シャノンさんそんなに大きい子がいるお母さんには見えないのに!」
「まぁ、普段は騎士として仕事してるからね」
「それなら、シャノンさんにはパーティードレスだね!騎士服じゃないね!旦那様が来るんだもの!着飾らせないと!!」
ぐっと拳を握りしめやる気に溢れる私をニコニコと見つめながら、ポンポンと頭を撫でてくれるリュカさん。
「あんまり頑張りすぎて倒れないようにね!モネは服作りに没頭すると色々忘れるから」
ここ数日で既に色々作ることに没頭すると、適度な所で止めに来るのはリュカさんかイライザさんである。
自覚もあるので、昨日あたりからやっとセーブしてきた所に爆弾投下だったので。
苦笑しつつ言葉を返す。
「ちゃんと適度に休むし、ご飯も忘れないようにするわ。お兄様相談というか、聞きたいことがあるんだけれど」
「なんだい?」
「私、元の世界での年齢は二十一歳だったの。でもここではいくつになってるのかしら?養子の手続きでどう出したのか分からなくて」
「あれ?聞いてなかったの?」
「うん。服作りに没頭してたから」
なんとも間抜けな答えに、自分でもどうかと思いつつ聞いた。



