執務室から、戻って二週間後のガーデンパーティーについて伝えると皆で慌てた。
型紙や生地は揃っているものの、圧倒的に時間が迫っていて大変なのだ。
書き溜めていたデザイン画からあれこれ引っ張り出して型紙を作り出した頃、部屋にノックの音がした。
「モネ?晩餐の時間だけど、食堂においで?」
部屋に呼びに来てくれたのはリュカさんだ。
「わぁ、そんな時間?!でもこれキリが悪い!!」
「そんなに忙しなくしてどうしたの?」
そうだ、少し落ち着け私。
リュカさんの声掛けで落ち着きを取り戻した私は、リュカさんにこの慌ただしさの原因を話した。
「私の養子の手続きが無事に済んだから、二週間後にお披露目のパーティーをするとかで、一気にパーティー用の服を作る期限が迫っちゃったんです」
そう伝えると、パァと明るい顔をしてリュカさんが言った。
「じゃあ、モネが正式に僕の妹になったんだね!やった!今日からお兄様って呼んでよ!」
おぅ、あの親にしてこの子あり。
やっぱりここの親子はよく似てる。
「兄上でなくて、お兄様なの?」
この家のお家柄的には前者だと思うのだが、リュカさんはブンブンと首を縦に振り
「ずっと、夢だったんだよね!自分に下が出来たらお兄様って呼ばれるのが」
その力説っぷりに思わずクスクスと笑ってしまった。



