ものすっごい期待の目で待ってるイライザさんとリアムさんを見て少々固まった後、私は返事をした。
「お母様、お父様と呼ばせてください。至らぬ点もあるかとは思いますがシュヴァイネル家に名を連ねるに当たり、恥じぬ行いをすると誓います。よろしくお願いします」
「モネ、何も気負うことは無い。モネは我がシュヴァイネル家の末娘だ。シャノンやリュカには言ってなかったが本当は娘がもう一人欲しかったが、授からなくてな。遅れて来てくれたと思っておるから、この世界での親と思ってくれ」
そう言ったリアムさんは慈愛に満ちた表情をしており、イライザさんも温かい笑みを浮かべていた。
自分の本来の両親とはまた違うけれど。
ここに来てからこの数日、本当にシュヴァイネル家の皆さんには良くしていただいている。
この家のみんなはとても優しい。
この世界で生きる以上、私は本来の家族と友人は失ったのだ。
それでも、この新しい世界に来て新たに築く人間関係において、この出会いは大切であり、良い出会いである。
胸が温かさでいっぱいになる。
「はい。お父様、お母様」
そう、笑顔で答えた私に、二人はニッコリ笑って爆弾を放り込んだ。
「だからね、末娘としてお披露目パーティーをするから、モネ自身のドレスも作るのよ?お披露目は二週間後にこのお屋敷でガーデンパーティーだからね!」
とてつもない爆弾で、私はそれから慌てて執務室を飛び出してお針子部屋へと戻って行った。



