馬の上からだけどペコっと頭を下げる。
「しっかりしたお嬢さんですね!ありがとうございます。シャノン隊長やリュカ副隊長が一緒なら大丈夫ですからね?あ!!団長は、警戒してください!!」
ん?初めて会うけど団長さんには警戒なの?!
門番さんの言葉に私の顔が疑問に埋まったのを見て取ったシャノンさんが、分かりやすく教えてくれた。
「うちの団長は腕っぷしの良い、強面のガタイのいい人なんだが、それに見合わず可愛いものが大好きでな……。モネが笑顔で挨拶でもしたら抱き潰されるかもしれない…。全力で逃げろ。我々も助けるが、あのオッサン団長だから…」
あのハキハキとしたシャノンさんがどんどん言葉を濁していく。
会う前から嫌な予感しかしませんけど?!
一抹の不安を抱えながら、私たちは門を抜け王宮近くの王立騎士団の事務所兼宿舎へと向かった。
「まずは、馬屋にシャーリー達を預けるからね」
ニコッとシャノンさんが言う。
栗毛の馬がシャノンさんの相棒のシャーリー、リュカさんの白馬はレオンと言うらしい。
どちらも賢そうな瞳のキリッとした顔をした馬だ。
乗馬初体験の私を乗せてもちゃんと歩いてくれたシャーリーはいい子だ。
馬屋に来て馬を降りたあと、私はその首筋を撫でて瞳を見上げてお礼を言った。
「シャーリー、私も乗せてくれてありがとう。私が固いからゆっくり歩いてくれたんだよね?あなたはいい子ね!」



