式当日。
大聖堂の花嫁控え室で、作り上げた憧れのドレスを身に纏い、私は時間を待つ。
「花嫁様、お時間です」
その声掛けに、一緒に控え室に居たお母様が私のベールを下げてくれる。
「モネ。めいっぱい幸せになりなさい」
「はい、お母様」
そうして、大聖堂の入口に立つ。
私の隣には騎士爵の正装のお父様。
「モネ。自慢の娘。この先も思うがままに進みなさい」
「ありがとう、お父様」
そうして、お父様と歩いたバージンロード。
長いトレーンは重いハズなのに、この日私は重さを感じなかった。
歩く先で、私を見つめる愛しい人が笑みを浮かべて待っていてくれる姿があったから。
「王太子様、娘を頼みます」
「シュヴァイネル侯爵。必ずや二人で幸せになります」
そう、返した王太子様の腕に私の腕をかけお父様は自分の席へと向かう。
そして、私は隣に立つ愛しい人を見上げる。
彼も私を見つめる。
祭壇の前で、神に誓う。
『汝、妻モネを、病める時も健やかなる時も富めるときも貧しい時も、これを敬い愛することを誓いますか?』
「はい、誓います」
『汝、夫ジュールを、病める時も健やかなる時も富めるときも貧しい時も、これを敬い愛することを誓いますか?』
「はい、誓います」
『では、ここに誓のキスを』



