新年の謁見から、夏の挙式まで。
それからの私たちはとても忙しかった。
ジュールは各国の招待客への準備に。
私はお妃教育に、自分の挙式のドレスとその前に行われるエリーザ様の挙式に参列する為のドレスも作っていたからだ。
そして、迎えた春。
隣国でのエリーザ様の挙式は、幸せに微笑むエリーザ様とそれを嬉しそうに眺める皇太子様という仲睦まじく幸せそうな二人に、参列者も幸せを分けてもらったような暖かく美しい式だった。
参列した国王様に王妃様、ジュールに私も一安心。
私の作ったドレスは最高級シルクの白のプリンセスラインのウェディングドレス。
ドレスには宝石やパールを刺繍と共に散りばめてある。
豪華なドレスだ。
ベールには逆にシンプルではあるが繊細なレースで縁取りをしている。
そこには皇太子妃のティアラが乗り、キラキラと輝いている。
私とうちのお針子軍団の自信の一作である。
国教会と言われる聖殿で行われた挙式にはビアンカ皇国の国民も押しかけ、祝福していた。
今日のエリーザ様は一際美しく輝いていた。
そして、手に持っていたブーケは、ブーケトスではなくこの式を見に来たこの聖殿に付属する孤児院の子ども達へ一輪ずつ配られた。
それは皇太子様とエリーザ様二人の手ずから行われ、子ども達は大いに喜び、またその二人の様子に国民は民を大切に思う二人に国の行先は明るいと喜んでいた。



