想いを告げ合った、私達はその後互いの両親、家族に報告をした。


すると、お父様は少し悲しげにするも祝福してくれたし、お母様はニコニコとやっと纏まったわねと喜んでくれた。

お姉様とお兄様は二人とも笑顔で、嫁に行こうが私達は家族で兄妹であると言ってくれた。


私は本当に恵まれた所に来れたことに感謝した。


そして、想いを伝えあった一週間後、王宮にて両家集まり、私とジュール様は婚約を結び私は王太子妃になるための教育を受けることになった。


それは、春には輿入れの決まっているエリーザ様と一緒に受けられて、厳しいながらも何とかついて行く日々であった。


また、王妃様や国王様へ私がこの世界に来た経緯をお話すると、王宮内にも私が服作りができるようにお部屋を用意してくれた。


王太子妃になる為の教育を受けつつも、少ない時間でも服作りは辞めることなく続けている。

周りの理解と協力あっての事。

感謝の尽きない日々を送っている。


そして、私とジュールは相変わらず互いに行き来をしている。
その頻度は少し増えた。

週に三度は私がお妃教育で王宮へと、行くし行かない日のうち一日は私の家へとジュールが訪ねてくるからだ。