昔々あるところに、素直でとても優しい王女がいました。王女は、どの国からも評判がよく、親子ともに本当に仲の良い家族でした。
そんな王家に憧れて、ついに昨日から王家の仕事にはいれるようになった。こんなに素敵な王家の方々と、そして、王女様にあえることを楽しみに仕事をしに行ったら…

本当は、王女様はとても冷たい少女で、少女の両親と仲がいいなんて関係はありませんでした。仕事をはじめていくと、城内での少女の評判はとてもわるく、常に悪口を言われていました。そんなとき、つぶやかれた言葉、




「王女様はこんな人じゃないのに...」



僕はそれから少女のことが気になるようになり、少女を観察するようになった。
少女を観察して1週間。わかったことは


✧冷たいひと
✧悲しい目をしている気がする
✧自分の部屋にはいなくて、どこか[別の場所]にいるみたい
✧いつも1人だ
✧少女の妹と両親は仲がいいが、少女は仲間はずれのようだ

ということだ。少女と家族の関係も気になったが、少女がいつもどこに行っているのかが気になった。
少女のことを調べていくうちに、少女の昔からの世話係である人と仲良くなった。その人がはなしてくれた少女は、みんなが思う王女様とはかけ離れたとても明るく、家族思いのいい人だった。