マネージャーさんは、色々聞きたがったけど
話してるうちに、自分の彼氏さんの話に
花が咲いて。
お互い、のろけ話みたいになって幸せな
気分で眠った。

朝早めに起きて。

会える時間は、楽しんでおいで。
と、見送ってくれた。

急いで帰って、着替えてみて。
あ…。
いつも履いてなかったスカートが、ゆるい。
やっぱり痩せたかな。
かがみににうつる顔を見ても、そんなに
変わらないような気がするけど…。

用意が出来て、待っていると、
やっと電話が来た!

ワンコールで、出て。
先輩?終わった?と、聞くあたしに。

お、早いねー。お待たせしました。
もう出れる?と、笑う。

待ってた!出れるよん。と、
張り切るあたしに。

…元気そうでよかった。
しばらく会えなかったからな。
いつものとこで、待ってるよ。
すぐ行くからね。

わかった。待ってて!


走って行くと、もう車が止まってた。
急いで助手席に乗り込んで、
お待たせ!と、笑うと。

先輩の顔が、曇った。
ちづる…。

どうしたの?
笑ってくれない先輩に、不安になる…。

いや…。
お昼食べようか。
ちょっと寒いから、うどんでもどお?

うん。食べる。

あたしの顔を見つめながら、頭をなでて。
じゃ、行こうか…。と、静かに言った。