車の中、しばらくたつと。

はぁ…なんか、今日俺カッコ悪いなあー。
と、笑い出した。
だだこねてる子供みたいだもんな。

笑う横顔を見て、あたしも少しほっとする。

困っちゃうね?
あたしのこと、好きすぎちゃって。
と、からかうと。

ほんとだなぁ。と微笑む。

いやそこ、アホかー、でしょ。と、
言うあたしに。

あ、そっか。と、笑ったくせに。

でもな…。
好きなんだよ。と、低い声でつぶやく。

ど直球に、言葉が出ない。

かと思えば、
あれ、知らなかった?と、笑うし。

昼間の余裕は…すでに無くなっていた。

知ってたよ。と、微笑むのが精一杯で。

喉乾いたな。と、コンビニの駐車場で
ひと休みして。

疲れてない?大丈夫?と聞くあたしに、
疲れたーと、笑って素早く唇にふれる。

ひぇっ。と、思わず周りを見渡すと
誰もいない…。

2人で笑いあって。

もう一回。と、リクエストする。

うん。あと二回ね。

増えてる増えてる!と、また笑い。

コーヒー味のキスを…重ねた。