少し冷えてきたね。 そろそろ行こうか。

近くの入り口から、地下通路に入ると。
また賑やかな世界が戻ってきた。

じゃあ本日のディナーに行こうか。
と、車に乗り込む。

ついた先は、先輩が予約したホテルだった。

ここで?

下のレストランでゆっくり食べよう。
大人はお酒も飲みたいところだし。
あ、お子ちゃまはジュースね。

わかってますよー。と、笑いながら、
レストランに入る。

コートを脱ぐと、視線を感じた。

あんまりじっと見るから…。

ん?何?似合わない?と聞くと、

…いや、すごく似合うよ。と、目を細める。

かと思うと、ずるい顔で、
…黙ってると、だいぶキレイなお姉さんだよ。
と、言う。

褒めてなくない?と、ふくれると

中身とギャップがいいね。と、笑う。

やっぱり褒めてないよね?

あたしたちの笑い声が、少し響いてる。
あ…。と、静かにして。
また二人でクスクス笑う。

美味しいディナーにも大満足して、
2人で部屋へ向かうと。
そっとあたしをエスコートしてくれて。

慣れない大人の女性の扱いに、
ドキドキしながら部屋に入る。

ふぅ…。

部屋に入った途端、二人とも一息吐く。
なんだか、緊張する1日だったねぇ。と、
目を合わせて笑う。

お互い、頑張った感あるね。

うん…。ふふ。

いやー、ほんと俺、頑張ったのよー。
パタンと、ベットに仰向けに寝る。

ありがと。
そばにいって、また指輪を見る。
これも。すーんごい…嬉しかったよ。

と言うと。

お礼は期待してるよーと笑った。