モニカ姫と銀髪の旅人

とうとう湖に到着してしまった

辺りを見渡すが、ユリウスの姿は見当たらない

「やっぱりいない、、、か。」

恋なんてした事ないけれど

たぶん、この気持ちは失恋に似てるんじゃないかなとモニカは思った

チクリと痛む胸に寂しい気持ち

「私、なにしてるんだろう、、、」

一人で舞い上がって、私、、バカだな

自然と涙がポロリと落ちた

すると、サクッサクッと草の上を歩く音が聞こえてきた

モニカが後ろを振り向くと

「おはよう、遅刻しちゃったかな?」

爽やかな笑顔をしたユリウスがいた

「ぁっ、、ユリウス、、さま」

「涙なんて流して、どうしたんだい?」

そう言ってユリウスが指でモニカの涙を拭う

「来て、、貰えないんじゃないかと不安になってしまいました。もう会えないんじゃないかと、、」

「ふふっ、、君はかわいいね。僕に会えないんじゃないかと不安になったの?」

ユリウスの言葉を聞いてモニカは恥ずかしくなり顔を真っ赤に染めた

「あっ、、その、、、会えないとコレを渡せないと思っただけです、、」

そう言ってモニカは練り香水を差し出した

「コレを僕に?」

「えぇ。正確にはユリウス様のお母様にです。コレはモンテスの花の練り香水で、容器が一つ一つデザインが違って、どれも一点物なので、ユリウス様のお母様へのお土産にいいかなと思ったので」

「母も喜ぶだろうし、僕も嬉しいよ。ありがとう」

「喜んでいただけて光栄です。だから、その、決して貴方に会うためにここに来たわけでは、、、」

「そっか、それは寂しいな。僕は君が来なかったら、例え城の中でも君に会いに行くつもりだったのに」

「えっ、、、そんな、ご冗談を、、、」

「本当だよ。君に会いたかった。こういうのを一目惚れっていうのかな」

「ユリウス、、さま、、」